我孫子市市制施行50周年を記念し、シリーズ「我孫子を愛した文人たち」と題した動画を我孫子インフォメーションセンターのYouTubeチャンネルにアップロードしました。ぜひご視聴ください。
今回の動画は明治末から昭和にかけて我孫子に暮らした杉村楚人冠と、大正時代に我孫子に住んだ白樺派について取り上げたものです。杉村楚人冠は、明治から大正・昭和にかけて欧米の進んだ新聞のあり方を日本の新聞界に持ち込んだ人物であり、我孫子に別荘を持った嘉納治五郎とともに、手賀沼を活かした地域活性化に挑むアイディアマンでした。白樺派は、大正時代という自由な空気のもとに、「クロスオーバー」、すなわち哲学・文学・音楽・絵画といった違いを超えて新たな文化の創造に挑みました。もし彼らが令和の時代に生きていたなら、きっと動画配信など新たな情報発信に率先して取り組んでいたはずです。今回の動画を通じて、大正時代の空気と、彼らが愛した我孫子の姿を感じていただけると幸いです。
我孫子市白樺文学館・我孫子市杉村楚人冠記念館 館長 辻 史郎